スポット保守とは?修理やトナー代すべて実費負担!

複合機「スポット保守」の特徴と注意点

現代のオフィスで使われる事務機器といえば、電話やPCとともに欠かせないのが「複合機」ですよね。

その複合機は価格が高額であるとともに、とてもデリケートな精密機械。そのため、導入にあたっては保守契約を結ぶことが重要になります。

複合機の「スポット保守」とは?

一般的に「カウンター保守」を契約する事業者は多いのですが、「スポット保守」というタイプの契約はご存知ですか?

スポットという名前の通り、複合機に故障や不具合が設定したとき、その都度依頼するタイプの保守契約を指します。

そこで今回は、複合機のスポット保守の特徴や注意点をご紹介いたします。

▶︎目次

1.複合機の「スポット保守」とは?特徴と注意点

まず、複合機の保守契約には、

  • カウンター保守
  • トナーキット保守
  • スポット保守

と、大きく3つのタイプの保守契約があります。

複合機「スポット保守」の特徴と注意点

この3つのタイプの中で最もポピュラーなのが「カウンター保守」。業務用複合機では8割以上の事業者が契約しているほど一般的な保守契約。

その仕組みは、モノクロ◯円/カラー△円というように1枚単価を販売店と取り決めて、月間の印刷・コピー枚数をカウントし、単価に基づいて請求される仕組みになっています。

次のトナーキット保守は、通常モノクロ機種で採用される保守契約で、交換するトナー代金にメンテナンスなどの保守費用も含まれるタイプの契約になります。

「スポット保守」とは?

では、最後の「スポット契約」とはどんな保守契約なのか?

冒頭でも少し説明しましたが、カウンター保守のように毎月カウンター料が請求されるわけではなく、複合機を使用中に突然の紙詰まりなどによる故障、印刷物の汚れなどのトラブルが発生したとき、その都度有償で修理やメンテナンスを依頼するタイプの保守契約です。

定期メンテナスもその都度依頼する形になるため、一般的なオフィスには向かないタイプの保守契約です。そのため、スポット契約は主に、

  • 複合機の利用頻度が少ない
  • 故障したときだけ修理が依頼できればいい

といったように、継続的なメンテナンスが必要ない事業者ではスポット保守は有効な契約となります。

「スポット保守」の注意点

スポット保守とは何かご理解いただいたところで、注意点を説明します。

先程説明した通り、「その都度有償で修理やメンテナンスを依頼する」が大きなポイント。

その都度、販売店などにメンテナンスや修理を依頼しなければならないため手間がかかり、販売店の技術スタッフに空きがなければ待たされるケースもあります。

次に、大きな問題は「その都度有償」ということ。
修理やトナー交換はすべて実費負担、さらに部品の交換が必要な場合はかなり高額な費用がかかってしまいます。

修理を依頼したとき、まず作業員の派遣費:10,000円~15,000円が必要になり、あとは故障の程度で異なりますが、万一複合機の心臓部にあたるドラムが故障した場合、10万円以上修理費がかかるケースがあります。

また、トナー交換するときも、メーカー純正トナーは1本40,000円~70,000円と非常に高額。

というように、スポット契約は毎月定期的な支払いが発生しないメリットはあります。
しかし、故障などトラブルが発生したときは、その都度依頼する必要があり、何よりすべて実費負担になるので注意が必要な保守契約なのです。

2.まとめ

複合機には、カウンター保守、トナーキット保守とは別に、その都度依頼するタイプのスポット保守というタイプの契約もあります。

カウンター保守はカウンター料金を支払うことで、トナーキット保守はトナー交換代金を支払うことで保守サービスを無償で受けられます。
しかし、スポット保守は修理やメンテナンス、トナー交換といった費用はその都度実費で負担しなければなりません。

そのため、スポット保守は、
・複合機の利用頻度が少ない
・故障したときだけ修理が依頼できればいい
と、継続的なメンテナンスが必要ないケースでは有効な保守契約になります。

一般的なオフィスでは、余程の理由がない限り「カウンター保守」で契約を結びますが、スポット保守をご利用の際は十分に注意しましょう。

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